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2022-10-18

(10_20に内容更新しました)
 前の日記は6月らしいです。ずっと苦しかった。自分の書いた文章が見られなくて。
きんもくせいが香るとやはり速水ヒロ誕生祭の季節ですね。私は今年もやりました(去年の誕生祭の記録はここ)、皆さんはどうですか?
誕生祭の歌を作ったので載せておきます。


歌詞
薄氷はくひょう一人ひとり
うつくしくあれかし
みずからねば
見上みあげるだけ
見上みあげるだけ

きずだらけのくつ
尚眩なおまばゆくあれかし
薔薇ばらとげごとつか
銀河ぎんがとなれ
銀河ぎんがとなれ

prideを他人に押し付ける才能があるのか??明日とか明後日とかにもうちょっと日記更新すると思います。(10/20 しました)。
例年通り開式の言葉・閉式の言葉と、やっぱりレポ漫画が見たいと思うので載せておきます。速水ヒロかるたすべてつき。やりたい人は印刷して使ってみてください
その人ごとの愛があり、その人ごとのprideがある。だから世界は美しいんだね

開式の言葉
先ほどから喋っております主催の田辺にそくです。開式の言葉といたしまして簡単ではありますがご挨拶をさせていただきます。
 改めまして、まずは開催にご協力いただいた皆様にこの場を借りて御礼申しあげます。開催のサポート・協力をしてくれた家族、本日もご助力頂いた友人の皆さま、そして今年新しく、また去年に引き続き参加して下さっている方のご協力あっての開催です。誠にありがとうございます。
 新型コロナウイルスの影響もあり、昨年七月ごろに開催された誕生祭2020-2021「明日も美しい無差別」はオンラインでの開催でした。未だ疫禍は完全に去ったとはいえませんが、今年度の誕生祭はこうして体面で開催できたことを嬉しく思います。
また大変情けないお話ですが、新型コロナウイルスへの対策として主催の気遣いが至らぬ点も多々ございます、恐れ入りますが、どうぞご自身での健康管理をお願い致します。

さて、皆さんは、どれくらいの時間があれば人の人生を変えることができると思いますか。
私をこのように変えたきっかけはキングオブプリズムby pretty rhythmが公開された際に公式サイトが掲載していた「90秒でわかる! Over The Rainbow」という3分ほどの動画です。90秒と言うのは嘘でした。半笑いで、自室で寝ころびながらノートパソコンでこの動画を視聴していた未成年の頃の私に出会えたら、肩を揺さぶって教えてあげたい。「その人たちが、その茶髪の何の変哲もない初対面では特に私の琴線に触れるものを持っていない少年がどれほどあなたに喜びと変化をもたらすかわかる?」。
ご存じのように、速水ヒロのプリズムショーは曲だけ聞いてしまえば5分にも満たない短いものです。5分間で人を変えられるパワーはどこから来るのでしょう。そのことが今でも不思議に思えてたまりません。どうしてなのだろう? どうしてこの人は私に夢を見せ続けてくれるのだろう? だって、速水ヒロが特別な人間だとはとてもじゃないけれど思えません。
正直に言ってしまえば速水ヒロは私と同じような、実に普通の人間です。生活全般にだらしがないし、ご飯は食べないし、ついついゲームをやってしまうし、おそらくどちらかというずぼらだと思います。それなのにどんなに辛くても、朝ご飯を食べてなくても、うちのめされていても、道端で転びそうになっても、ファンの一人でも話しかけたら笑顔で応えてくれるだろうと思います。
苦しいだけのように思えます。実際に、苦痛でしかないことがあったでしょう。けれど、速水ヒロにとって過ぎ去ったそれらを見返してみれば「喜び」なのだろうと思います。親友が作った魂を写し取ったような曲で滑り続けること。プリズムジャンプを跳べるくらい、心を満たすこと。ファンの誰か一人にでも届くように、背筋を伸ばしてアイスリンクに立つこと。それらすべてが、間違いのない喜びなのだろうと思います。
そして元を辿れば幼い速水ヒロが氷室聖に、5分に満たない彼のプリズムショーで人生を変えられたから。神浜コウジの楽譜を一目見ただけで人生を変えられたから。5分間でも、それに満たない時間でも誰かの人生を変えられるとプリズムショーの力を信じているから、最高の5分であるように努めてくれるのだと思います。
プリズムショーを続ければ誰かに必ず届く。プリズムショーが彼のすべての苦しみと喜びの元凶だとしても、誰かを勇気づける手段としてプリズムショーが欠けていたり、足りていないのだと速水ヒロが思ったことは一瞬たりともないでしょう。プリズムショーにこれほど魅入られ、プリズムの女神に愛された速水ヒロがいてくれたことは、私にとって信じられないくらい幸運でした。

速水ヒロ誕生祭2022「跳ぶから、」は速水ヒロが自らを語るタイトルとして名づけたものではありません。私、そして多くの黄薔薇――速水ヒロのファンの通称です――の方たちの希望の言葉です。速水ヒロが「跳ぶから、」に繋がるのは私たちの勇気です。速水ヒロが跳ぶから、私今日も生きていける。速水ヒロが跳ぶから、私自分のことを大切にできる。速水ヒロが跳ぶから、何かに挑戦していこうと思える。
速水ヒロが跳んだ、彼の靴に蹴られ傷だらけの氷ですら私の勇気です。傷だらけの速水ヒロの足、傷だらけのスケートリンク。何かがぼろぼろに傷ついた姿が私の心を奮い立たせるのだとあまり考えたことはありませんでした。Over The Rainbow、速水ヒロに出会うまでと出会う後の私では随分色んな事が変わりました。

 早いもので、初めて開催した2017年から今年で5年の月日が経ちました。この期間を通じて皆さんにとっての「速水ヒロ」はどのように変化していったでしょうか。誕生祭をきっかけに速水ヒロの出演する映像作品をご視聴頂いた方もいらっしゃると思います。彼を通じて少しの明るさや希望を感じて頂ければ嬉しく思います。
私はといえばごく自然に生活の中で速水ヒロのことを思いだします。空の水色、何気ない点字ブロックの黄色、咲き誇る花々。仕事の帰り道、駅の階段を登る時、私は毎日速水ヒロがプリズムキングカップで登った玉座へと続く道筋を思い出します。あの時、仲間を信じて彼が孤独への道をひた進んだように、私も足を踏み出そうと毎日思っています。それはごくごく自然な気持ちで、最早SNSで呟こうとか日記に書こうとか創作の糧にしようと思う事すらありません。日が昇れば朝の光に速水ヒロを感じますし、日が沈めば夜空に輝く星に速水ヒロを重ねます。
家族にも友人にも恋人にもなれない、なれなかった人間にこんな感情を抱いたのははじめてです。私が毎日生きている時、健康に、少しでも善良足ろうとしているとき、「速水ヒロに恥じないように」と自分に言い聞かせている私がいます。速水ヒロが氷上を滑り差し出してくれるきらめきを食らい、彼を偶像という欲望が生み出した型に押し付けてはそこから滴る愉悦を飲み下しています。この様なこと、速水ヒロが自分を切り崩して与える勇気を身勝手に自分自身の中に積み重ねてきました。私を通じて速水ヒロの存在を皆さんが認識する機会が増え、私は速水ヒロによって自分自身少なからず変わってきたことを実感しています(高校生の頃の私に「私が男性アイドルのためにパーティーを企画しているよ」と言えば信じられないと吹き出すと思います)。速水ヒロに変えられたこの5年、もしくはプリズムショーに出会ったあの時から、長い時間をかけて私は速水ヒロを搾取し、啜り、速水ヒロは私の血肉としたのだと思います。
私の体に、血に、脳に、速水ヒロから取り出されたきらめきが巡り私の毎日を作り上げています。愛情の正体を人類は様々に捉えてきましたが、これも紛う事のない愛だと私はわかっています。速水ヒロは死ぬ寸前まで美しくステージで微笑んでくれると信じていますが、もしかしたら消えるかもしれない。私はもしかしたら今後二度と速水ヒロの新しいショーを見ることができないかもしれない。でも、私は速水ヒロを自分の思う通りに解釈し、噛み砕き飲み込みました。今後速水ヒロがどうなっても、目の前から消えても、二度と声を聴けなくても、二度と目の前で滑っている姿が見られなくても、速水ヒロが私の愛するprideだとわかっている限り速水ヒロをもう私の中に見つけられます。私は速水ヒロを愛することで明日を生きる勇気を自分の中に見つけられます。
誤解を呼ぶことを承知で申し上げますが、速水ヒロと出会い、速水ヒロを愛したことで、私は死ぬときも速水ヒロと死ぬことができます。皆さんは私の灰の中に、速水ヒロのきらめきを見出すことができるでしょう。

速水ヒロ、25歳のお誕生日おめでとうございます。今日も、昨日も、明日も私の理想でいてくれて本当にありがとうございます。あなたに感謝して、愛して、その気高さに毎日驚嘆しています。私に夢を見せてくれて、毎日の勇気を与えてくれてありがとう。あなたが、あなたの望むあなた自身であるように、それを叶えるために隣にいる誰かと手をつなぐことができるように、それができることなら最後の最後まで私の願いと一致するように、祈っています。そしてすでにあなたはそれを叶えてくれたし、叶え続けてくれることをわかっています。今年もあなたに届かないお祝いの言葉を言う事が出来て、私は本当に幸せです。
あなたが跳ぶから、私の思う世界はこんなに美しいのだと思います。

稚拙な祝辞で恐縮ですが、以上を速水ヒロ誕生祭2022「跳ぶから、」開式の言葉とさせていただきます。どうぞお楽しみいただければ幸いです。

閉式の言葉
本日はお忙しい中、お集まりいただき皆様まことにありがとうございました。皆様のあたたかいご支援を賜りまして、誕生祭を滞りなく進行することができました。御礼申し上げます。
参加者の年齢が若くならないのにも関わらず、ケーキのサイズは年々大きくなっていることで皆様の胃腸にご負担をおかけしているかと思います。私と同年代の方は20代も中盤に差し掛かり、ライフステージが様々に変化してくるような時期かと拝察します。そんな中、貴重な休日をおしてまでご参加いただき、私も少々困惑しています。私は欲望のままに誕生祭を主催しているだけで、皆様に求められていることがよくわからないからです。
 今現在も皆様の私生活、身体への負担を必要最小限にするため、アルコール飲料を勧めず土日の昼から夕方の間に行っておりますが、今後年数が経つにつれある方は転居されたり、ご結婚をされたり(人間の人生の完成に結婚が必ず必要だと申し上げているわけではございません)、ご病気をされたりお仕事の都合だったりと誕生祭への参加が難しくなると思います。もちろん私自身が開催できないような状況に陥ることも考えられます。できうるかぎりの期間、私はこの会を続けたいと考えておりますが、皆様の方でも更に参加しやすくするために何かご意見等ありましたらお聞かせいただけると幸いです。
 ただ今は今年も集り、私の希望の星、最高のショーを見せてくれる最高のプリズムスタァの誕生日を祝えたことを喜ばせてください。本当にありがとうございました。
以上を持ちまして速水ヒロ誕生祭2022「跳ぶから、」を閉式といたします。大変恐れ入りますが、お時間に余裕のある方は清掃作業にご協力いただければ幸いです。

#誕生祭

2022-06-26

 ちょっと!5月の日記ないじゃんかよ!! 打って変わってあじさいが美しい季節になりました。あじさいを美しいと思った原風景は小学校のときにいった鎌倉にあるので、あじさいをみると鎌倉に行きたくなります。

 図書館に通って小説を読んでいます。色々友達にも紹介してもらったりしてるのですが宮部みゆきの「三鬼」(表題作だけじゃなくて本全体)を越える個人的hitに未だ巡り会えません。あんなにお化けが怖くてでもそれより人間が怖い話もないよ。このシリーズ、私は何回か泣いています。
 澤村伊智を何冊か読んでこんなに叙述トリック(っぽいもの)をしたがる人がいるんだなあと驚いています。邪教の子では叙述トリックはモリモリに入れてくるがホラー要素が一切ないので、「人間の人格の深み等には表面上程度の興味しかなく、純粋に歪んで奇妙な家族(共同体)関係の描写に執着がある、かつ叙述トリック(?)のある小説が好きなのかしらん」という印象が強くなるばかりです。ホラーとミステリーって一緒に書いている作家が多いんでしょうか? 澤村伊智って萩尾望都の事好きだと思う(親子関係の邪悪さが好きな人は全員萩尾望都が好きだと勘違いしている)。今のところはぼぎわんが来るが一番好きです。いきなり異能力バトル漫画になり、タバコで火花が散るところが面白すぎるので。

 「チキタGUGU」と「カルバニア物語」を読んでください。損はさせません。私はチキタGUGUで一週間くらい泣いてましたし今はカルバニア物語で泣いています。生命、愛、死、尊厳や弱さの物語です。TONO先生はマジで天才か? ファンレター描こうかな。
 オメガメガエラ買ってます。私が嫌いなオメガバースの特徴が社会悪としてモリモリ出てくるから楽しすぎるよ?! 運命の番なんて存在しないと嬉しい。恋愛メインだと思って読んでないので。

 蘭たんさんの実況の影響でときメモGS3の設楽聖司にドハマリし始めました。速水ヒロ味がある(人を人で例えるな。カスクズカス)。おそらくもっとハマるのでいきなり設楽聖司の絵をあげはじめたら察してください。
 設楽聖司、ピアノだけを選んで、振り返らないで進んで一生を捧げてね。愛。

 パワハラ体験記漫画が出ています。罵倒表現がありますから、トラウマが現在進行系の人は一度自分と相談してから読む読まないを決めてください。
 正直にいうと私は人生の体験を消費して漫画を描いているので、それを表現としてどれ位ねじまげているかでエッセイかそうでないかが決まるように感じます。無論私は青色の鹿(え、鹿なのアレ!?)ではなく現実に生活している成人女性なのでエッセイ漫画といっても100%の現実ではありませんが。
 何が言いたいかって、漫画にすると自分の体験を一旦外において漫画にしたその形で客観視ができるんですよね。解決していない精神状態をエッセイ漫画として公開することの暴力性は日々感じていて、ただ今回の私は精神的な傷跡が残っているにしろ原因環境からは完全に抜け出せたので書いてもいいかなと思いました。あの漫画は私自身の精神的な傷跡の治療と同じような状況におりあまり周りから理解が得られない人間へのエンパワーメントになればいいという思いで作られています。一石二鳥ってワケ。
 まあ漫画にした時点で思い出し方を自分で決めちゃうよねという気持ちも勿論あって、漫画の中では私は実にスムーズな気持ちの切り替えができていますが現実には全くそうではありませんでした。今後年月が経つにつれて、漫画を繰り返し読むことで私は漫画と現実に存在する時間間隔の差を忘れていくんだと思います。だからここに書いておきます。
 あとあの漫画を姉2に見せたら、あんなに精神がメタメで泣いていた私がこんなに早く自分を漫画にすることで自分を治療していることに感動してちょっと涙出たらしいです。はあ?……また善行を重ねちまった……。
 傷が残っていなければあの漫画を描かなかっただろうと思います。私の自分を労りまくる行動と時間が解決してくれるかとは思いますが、……罵倒の威力ってすげ~!!!?!

 大森靖子の話をします。すごく妄言です。
 私あんまり音楽に詳しくはないんですけど、bgmが流れている環境が大好きなのでYou Tubeのサブスクに入って家で色んな音楽を流しています。大森靖子……、大森靖子は私が高校生の頃に彼女の歌をはじめて聞いて色々と助けてもらっていました。つまり、辛いときには大森靖子の歌詞を思い出して頑張んなきゃね、ありがてえな、と思うことがありました。マジックミラーが好き。
 三次元のアイドルという職業に肯定的な立場ではないのであまりよく知らないんですが、ZOC(最近改名したらしい?)というアイドルグループのプロデューサー兼メンバーもやっているそうです。その……ZOCのメンバーの一人を大森靖子が罵倒している音声が以前流出しておりまして、最近一人メンバーが脱退した際脱退メンバー本人から大森靖子のパワハラが原因である旨のツイートが行われています。こういう騒動があって、大森靖子の名前がパワハラという印象と共に広まっていっていると思います。私は彼女の音楽と、そのメッセージ性に助けられてきたので、彼女の音楽がパワハラによって評価されないことが凄く辛い。
 大森靖子がどれだけ人間の孤独に寄り添ってくれるような詩を書いてきたか。マジックミラーのサビを聞いてくださいよ……。ここまでしてくれるからこそ、誰かと結婚をしても彼女は孤独だし正直精神的に物凄い苛烈な思想の持ち主で、pride思想(こうあるべきという強い信念を誰かに批判されてもやり通すエネルギー)を現実に持っているだろうなということは薄々察していました。
 彼女はアイドルの決め台詞?を集めた曲を歌うくらいに「アイドル」がお好きだそうなんですよね。孤独を武器に戦う強い女性というものに彼女自身が励まされてきたから、それをまず自分に求め、才能故にそれを実現した。そしてアイドルグループのプロデューサーになり、自分と同じような境遇に苦しむ女性に「アイドル」という居場所を与えようとしたんじゃないかと私は勝手に思っています。その結果、彼女の理想/思想に完璧な賛同ができない人間には苛烈な態度を以て接してしまう。大森靖子がこうあるべきだという信念をもち、それを維持するために努力し維持し、信仰しているからです(想像です)。……でもさあ~!(大声) 親に怒鳴られ他人に怒鳴られ蔑ろにされた数多の人間の心を確実に救ってたのにさあ~!?(更に大声) どうして年下の上下関係のある人間を怒鳴りつけ、責め立てるんだよ……純粋によくないでしょ………………(ちーーーーーん)。
 大森靖子自身が冷静になれない部分(信念)があり、その逆鱗に触れられると怒りはが抑えられないという現象はわかります。それでも、(大森靖子が一応メンバーという体で同じ楔を背負うとしても)メンバーとの間に上下関係がある以上その激高を止められる人間がいないなら、大森靖子自身も含めグループ全体の精神健康のため、何より相対的弱者であるメンバーのためにグループは解散したほうがいいんじゃないか……? ていうかそれが商売として最低限の対応でしょ。いくら理想を掲げて夢を追っても行動自体は雇用と労働なんだから。
 プロデューサーのパワハラ言動を「全部私が悪いから言われるんだ。大森さんは期待してくれていて優しいから怒鳴ってくれるんだ。偶像になってアイドルを全うしよう」とだけ思う人間だけでチームを作ったら、その思想は非常に不健康ではないかと思います。アイドルとしては理想的ですが、自分の思考を放棄しないことは日々の生活を送る人間の健康の指標の一つだと思うので。
 そもそも私は現実世界のアイドル(性別問わず特に未成年)がすごく苦手なんですよね。尊厳を侮辱された経験があり大森靖子の音楽に救われたことがあり、彼女とともになにかしたいと思う20代前半の女性に与えるべきものはその容姿でジャッジされ、人生をコンテンツにする商売ではないんじゃないのかと私は思います。(というか何で若い女性しかいないの? そこはどんな年齢性別容姿嗜好の人間でも大森靖子の音楽で歌い上げてよ)
 一時の肯定、若さや容姿、人格を塗り固めて人生を夢と一緒に大衆に売るような醜悪な商売がアイドルです(定義が尖りすぎだろ)。速水ヒロとそのpride精神を私は愛していますが、それは速水ヒロには血が流れておらず生きてもおらず中の人はいない完全に架空の生命だからです。どれだけ理想を押しつけてもそこに苦しむ人間がいないからです。アイドルという職業の暴力性には現実ではとても耐えられない。誰かに理想を託すと託した側は非常に気持ちがよいのはわかります。理想だけを完璧にこなすことを求めてそれ以外は批判していればいいから。人間を消費するのって楽だよね?。
 「人に容姿や年齢、ファッションをどうこう言われて尊厳を傷つけられたり振り回されるのははおかしいから、何を言われてもどう判断されようとも自分が可愛いと思うものを纏い自分を表現し続ける」というふうな思考を大森靖子から私は感じておりそれを体現する彼女をリスペクトし、感謝していました。同時に無理をしないでほしいと思います。現実の人間は偶像にならなくていいです。人間は完璧ではないので思想を表明し、それを全うできないという事実は何ら恥ずかしいことでも人に罵倒される理由にもなりえません。大森靖子自身は勿論、彼女が信念の体現を望む他者にあっても同じことです。
 大森靖子に常に孤独の味方であって欲しい、人を傷つけないでいてほしいというのは私の押し付ける理想です。私の好きなアーティストには(知らないアーティストも)健康でいてほしい。同時に無理をしてまで精神の暗い穴から作り出す芸術は人の心をうつのかもしれません、しかし他人を害し仕事上でも巻き込まないとやっていけないのなら結局アーティストという職業として成立してはいない様に思います。パワハラで被害を被った身としては、彼女自身のアーティスト生命が終わるとしてもハラスメントをなあなあにせず然るべき責任と是正措置がとられるべきかと思います。
 私の最終的な理想としては、現実でも二次元でもアイドルという職業に理想を抱き判断力や公平性を見失うファンのあり方は不健康だという価値観が社会に広く共有されてほしいです。
 速水ヒロが好きな私は不健康なことが好きな人間で、それでいいです。
 あ~! カラオケで歌いたいのに悲しすぎて歌えねえ?!!

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