2019-07-30
萩尾望都先生の『春の夢』と『ユニコーン』買いました……、話うっま!!!!!!!!! 納涼ネタバレ音頭。
私という音感パー女を最後には春の夢の歌詞で泣くようにさせるストーリーテラーっぷり。ファルカの過去エピソードが特にキました。代替品で生きてる人間多すぎるけど、いつかそれが本物になったりするんだもんなあ。読んでるとアランの死が明確なので多少のわがままをすべて許せてしまう。でも、調子にのって残酷な神をちょっと読みなおしたらテンションが地獄に行ってしまいました。ポーの一族は例の鬼門「親子」の話ではないのでまだ安心して読める。
先生はデビュー五十周年記念で今、松屋銀座で展覧会やってますよね~~~(私が悪かったからもう一回原画展やってくれよ保子……)。というかユニコーンも春の夢も装丁が一々豪華で、そこからも既に”格”を感じました。すごいなあ。
私は文章が好きなので、博物館とか行くとやたらめったらそこらへんの説明書きを読んじゃうんですね。それだけじゃなくて詩とか小説を読むのも好きで、小さい頃は家にあった『たいようのおなら』(のら書店)って詩集がめちゃくちゃ好きでした。これは子供の書いた詩を集めたやつなんですけどマジで天才だから読んだほうがいです。
私は文学の勉強をまともにしたことがないのであんまり真面目に取らないでほしいんですが。平安時代?の行事で二人の選手が詠んだ歌をそれぞれ採点して、どっちが勝ちかって決めるやつがあるんですよ。その模様が逐一記された本があって、それを多少大きくなってからちら~っと読んだことがあるんです。平安貴族って私たちが多少パソコンの使い方を狙う程度には歌を習っていてみんなそこそこのレベルで詠むのかなあと思ってたんですけど、「うまいことを言おうとしてるけど意味不明」「すべってる」「同じことしか言えてない」みたいな厳しい評価が大量にあってその和歌はもちろんことごとく勝負に負けてるわけです。
だから、私が普段一番よく目にする和歌短歌って百人一首だとは思うんですけど、それって本当に上手いから後世に残ってカルタになったりしてるんですよね。
美しい言葉は、発想はたぶん千年くらいぽん、と時空を飛び越えるんです(萩尾望都も越えるんですけど……)。やばいじゃん。最悪なことを告白すると私は仏像の展覧会に行ったり、お寺で拝観すると「形のない人間の信仰心だけでこの木造のよくわからん何かは千年大切にされて燃やされずに済んだんだ……」と思って感動で泣くんですけど(ドン引き)、もっと身近で時代越えてきたなんて実感できない言葉だってそうなんですよね。
ちなみに私のベスト百人一首は「いにしへの奈良の都の八重桜 けふ九重ににほひぬるかな」「契りきなかたみに袖を絞りつつ 末の松山浪こさじとは」おまけで「暗きより暗き道にぞ入りぬべき はるかに照らせ山の端の月」(拾遺和歌集)です。人間は意味がわからなくても言葉の響きだけで好き嫌いを語っていいので。
千年跳び箱を軽々飛び越えられる言葉、とそれに付随する言葉遊びだとか響きだとかが私は大好きでだからリズムとりまくる和歌が好きだし、ヒプマイの影響でRAP動画を漁った結果なぜか現実のラッパーにはまったわけです(呂布カルマが好きです)。……この文章からもわかるように私にはセンスがまったくないのでそういう創作はあんまりできないワケですけど、最近まで知りませんでしたが二次創作には短歌というジャンルがあるそうです。そりゃ短歌創作してる人間が二次でやったら「二次創作短歌」になるに決まってんじゃ~ん♪って感じだけど実際そんな知ってる!? だって二次創作漢詩は聞いたことなかったし……え、みんな知ってんの!? やべ~早く言ってくれよ。好きなキャラクターの創作が短歌で読める!? バンバンバン万歳じゃん、誰しもが得してしまうな~~~~~。三十一文字に濃縮された執念と萌えと愛が襲い掛かってくる。
――ということで私が超好きな短歌サイトeumさんが移転されたのでこれを機にぜひ見てくださいということでした(管理人さん直々にお知らせくださり感謝&感謝。コメントもお気遣いいただいてありがとうございます~!)。とうらぶ・文アルなどなどの二次創作、一次創作短歌を載せてらっしゃるんですけど……はぁ~~~~~~好き。言葉選びが繊細過ぎるのにグサッと来る。みんなサイト作ってくれ、和歌はモーメントよりもっと並べて見たいので。
あ、でも俳句で種田山頭火とかも好きです。すべって転んで山がひっそり『草木塔 鉢の子』
拍手返信
>>7/28 すでに完売済みのものを再販されるご予定はないでしょうか~の方
拍手ありがとうございます~! 人の拍手をほじくり返すようで恐縮ですが「極彩色の夢を見そう」という文句のあまりの上手さに感動してしまいました。すごく嬉しいですハッピー、こちらこそ幸せです。カヅヒロは理想であり救いであり悪夢でもありますね~~~。
再販のほう大変申し訳ありませんが今のところは考えておりません。が、「この恋~」「夜尿症」のほう余りが一冊ずつ見つかりましたのでBOOTHの方に登録(7/31追記:なくなりました)しておきます(もともと頒布用ではなかったので多少汚れがあります)。先着順のような形になってしまって大変申し訳ないのですが、どうぞよろしくお願いいたします。
既刊のほう難しくても、「暑い夜はね~」が分量もりもりですので途中で飽きると思います。ご安心ください。