2019-10-28
バッドマンのことを何も知らないまま「JOKER」見ました(高田馬場ジョージ?)。ネタバレ、上映前に「IT」の続編のCMが流れ恐怖でひっくり返りそうでした。若おかみは小学生より個人的にキツかったです。おっこは両親に愛されていたという土壌があったので。途中映画館の座席で何で私はお金払ってこんな鬱を見届けなければ? と何回も自問自答したのですが最後はアーサーが吹っ切れてねじの外れた悪役になるとの事前情報を手に入れていたのが唯一の救いでした。
音楽がすごく印象的な映画でした。割といろんなシーンで曲が流れていて、登場人物も時々歌うんですが、私の知識がないので全く元ネタがわかりませんでした。特に人生の苦痛の象徴である例の階段を最後踊りながら下るシーン(あの家のどこにそんな衣装が?)、人生の正道から外れそれでも楽しんで生きていく母親を殺したジョーカーのもう何もなさに泣き、曲名が知りたかったんですがネットは天才なので解説記事がありました「【全曲解説】映画『ジョーカー』で流れた曲まとめ【音楽】」。曲名が載っているんですが別に聞いたところでわかりませんでしたね~~う~~~~ん。いい曲です。目を閉じてみるといい映画だと思います。
基本的にスプラッタ・グロシーンをあんまり見れないのでアーサーが行う数回の殺人シーンは目を閉じていたんですが、打って変わってゴッサムシティ全体が暴動に飲み込まれて行って下層階級市民VS体制、多数VS多数になった瞬間、私はどの殺人シーンも普通に見れました。私のモラルが多数派の意見に飲まれれば簡単に捻じ曲がるということがよくわかったのが本当にためになったなという感じです。いや、しっかりしてくれホントに。
アーサーの演技がメチャクチャ上手いんですよね。泣きたいときに笑い出すあの感じが本当に上手いんです。私はアーサー役の俳優を見たとき「この顔面はなんか人気のシャーロック・ホームズのドラマのシャーロックだ!!!!!!!!!」と確信を持ち、でもシャーロックの時とは演技が別人だなあ~流石本職はすごいなあ~と思っていたのですが、ホアキン・フェニックスとベネディクト・カンバーバッチは別人だと聞かされ悲しくなりました。シャーロック・ホームズは薬物中毒で生きるのがしんどそうという私の先入観がなせる業だったのでしょうが、本当に人間の顔面の見分けがつかない。
あとこの前気づいたんですけど、野田彩子先生の『ダブル』ですね。次に来るマンガ大賞2020は……。
才能ありあまる視野狭窄の後輩役者「タカラ」と、その才能に懸けて這い上がって貰いたいけど肩も並べたい売れない代役先輩役者「ユウジン」の話です。つまり笠松幸男と黄瀬涼太であり、雲水と阿含であり、尾形百之助と勇作です…………(まだ1巻しか出てないので早とちりです)。タカラは演技が上手く才能もずば抜けているんですけどその顔面、表情、仕草が人を惹きつけ魅了し、演技の巧拙以前に突出してるんですよね。そのことを多分ユウジンは誰よりもよく知っていて自覚しているんですよ。ユウジンとタカラがどれだけ一緒に台本を読み合わせて同じ人物像として理解したところで観客が魅了されるのは「誰かを演じる【タカラ】」であってユウジンとタカラが理解し誰より上手く現実に引き出した「誰か」ではないんですよ。ユウジンの成功とタカラの成功はもしかしたらすごく別ベクトルで、ユウジンがタカラの隣に立つことは無理なのかもね………………。まだ一巻です。先走るな。
絵も上手いし、ストーリーも上手いし漫画が上手い! (欠点がない!?) もっと早く知るべきだったと己のサーチ能力のなさを痛感しています。今ならwebで割りと読めるので読んで買って私と感想を話し合ってください。九十九~~~~~~いいやつだな~~~~! 性格ですね。
作中でタカラが「演じる役柄を知ると、その幼少期を想像できる~」という話をするんですが完全に有能な同人女の思考で笑っちゃいました。作者さんはアイシールドで活動されてたんですよね。作者さんをアイシで知り→連載を知るという流れなのですが、一休×阿含ってバチバチに趣味がいいなあ~~~~。最高じゃん!
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永遠があると信じている人間はオバレにはいないんですけど、永遠を信じたがっている三人だと思っています。虹の先まで連れてってね。