2024-03-21
花屋で梅や桜の枝にまぎれて麦が売っていたので、家に麦を飾っていました。緑でかわいい。欲しい花瓶の話をするとイッタラと中野竹藝になります。ご検討よろしくお願いします。?。
3月末のキングオブプリズムのさ~発表ってなんだろうね。速水ヒロの永遠? 保証されている。いや保証してもらう。保証されるよう祈ってるし、既になされたと思います。永遠をありがとう。
■哀れなるものたち
観た、し原作も読みました。これ話の筋省略はわかるとして、スコットランド要素をかなり映画で排除してていいの!? 原作者はいいの!? グラスゴーを愛していたんじゃないの?
映画としては音楽と服飾美が良かったです。スタッフロールの音楽もよくて、サントラをずっと聞いています。
最後その男と結婚する必要あるの?という感じでしたが原作読んだら納得いきました。原作とかなり違いますが、観たら元気出ると思います。そうかな、不快描写も多いからな。性描写が多く、年齢制限があります。
女性の性欲が非難されているシーンがあり、本当に何が悪いのか少し理解しようとしましたが、脳みそがそのシミュレーションに耐えられずぽかーんとしていました。性欲が存在することもしないことも善悪ではないので。女性器切除に対する言及があります。
私はほとんどの俳優の顔を覚えられませんがラ・ラ・ランドを何回か見て、女王陛下のお気に入りを見ることによってエマ・ストーンの顔を覚えてきました。あと、オスカー授賞式の動画も見ましたし。映画の内容とは関係なくショックで泣きました。
■銀河英雄伝説
本編と外伝4冊まで読みました。ネタバレ。
ロイエンタール、ミッターマイヤーの悲しみを一瞬でもわかったか? わかんないよな、大ばか野郎も聞こえてなかったもんな。自身のせいでない苦しみにまみれて、自己を破壊していく親友をみてミッターマイヤーがどれだけ心配して傷ついていたかわかるか……、それ以上にお前を救えないことをどれだけ悲しがっていたか。いやでも、ミッターマイヤーには家庭があるからマイ・ブロークン・マリコにはなれません。でも悲しがってたよ。そういうのってあんまりロイエンタールの役に立たなかった? でもロイエンタールも苦しかったろうね。
西暦3000年経っても宇宙戦闘以外の技術がほとんど進化していないんだなあと驚いていたんですが、もしかして出版当時に携帯やTV通話、インターネットはありませんでしたか? 個人的に技術や概念の革新を味わうのが好きなのですが、私の生まれがもっと早ければ味わえたんだ。
ずっと古代中原でやってそうな争いをしていいましたね。中国史が好きで、そしてアジア人にたいして執着がないのかしらん。というかアルスラーン戦記の作者なんですね!?
あと国境概念が喪失した宇宙で、ルドルフがドイツ系を集めたという異常さにはびっくりしました。銀河帝国は皇帝の聖的権威をどのように保証してるんだろう? 仁徳統治概念はないのにどうして君主の理想像があるんだ? やっぱ主神オーディンの最高神官的な兼任があったのかな~。地球教も実際の信仰内容について描写が薄かったし宗教に興味ないんだろうな。
一番笑った箇所はシェーンコップが「泣いて馬謖を斬る」と発言したところです。それは現役なのか!?
やはり艦隊戦に女の軍人が少ない理由がわかりません。作者の方が巻末インタビュー(そういうバージョンでした)でアンネローゼをファム・ファタールとして描いたようなお話をされていました。私はファム・ファタール概念のことをすべての女の自我をないがしろにするための便利すぎる言葉だと思っています。最悪の過激派?
バージョンといえば、読んでいたバージョンは表紙にアニメ絵でそれぞれ登場人物が描いてあるのですが、ルビンスキーが表紙の巻にドミニクが後ろ向きで尻以降の下半身だけ掲載されている巻があり、これは本当に不要な下半身描写だなあと不愉快さに感動しました。ぜひ銀河英雄伝説を読む時は表紙に無意味な女の尻がないバージョンでお読みください。
ラインハルトはキルヒアイスと結婚すればよかったのにね。そうしたら多少後悔は減ったか? 私はオーベルシュタインが好きでしたが……、全うしたな。
同盟の政治に関してはちょっと!現代日本じゃん笑笑笑えますか?ほんとにこれが……。ギャグで済ませられれば嬉しかったなという感じ。
ラインハルトもロイエンタールも謎の戦国武勇英雄伝説概念に取り憑かれており、ヤン・ウェンリーと戦ってみたい、自分の力を試してみたいという理由で戦争を止めないの、率直に言って最低だと思いました。ロイエンタールがあそこで監督責任不行き届きを詫びていれば、ロイエンタールの誇りはなかったかもしれないけど付き従った何万の将兵は死ななかったし、ラインハルトも同じでしょう。恥ずかしい。職業軍人が政治的思惑によって戦死可能性のあることと、上官の嗜好によって没することはまったく違っており、皇帝陛下御自らそちらの垣根を越えられるのはいかがなものか!?
国連がなおも虐殺を止められないこと、止まらないこと、それに反して私はフィクションの戦争描写に憤っていること、自分の矮小さ、現在も所属国家を理由に虐殺により亡くなられるたくさんの方々のことを思って本当に悲しくなりました。1日でも早く停戦しますように。
気を抜くと気が滅入るなあ。
国連事務総長、「慈悲の精神」でガザ停戦を ラマダン入りで訴え
#CeasefireNow ガザ地区とイスラエルにおける即時停戦を求めます
■金の国、水の国(映画)
原作大好きなので見ました。国名がついてしまったのと(固有名詞がないどこでもない国でいいから。どこでもない国にも普遍的な人間の人生があるから)、サーラの喋り口調がイメージと異なったのが残念ですが丁寧な世界観でした。あと原作と多少ナランバヤルのキャラが違っていて、たはは~困り照れ笑い成分が増量されており衝撃を受けました。私は本当にたはは~笑汗って感じの男が好きなので。みてりゃわかるか……ハハハ。
漫画を読みにくい人はこちらを是非。
あの~岩本先生のマロニエ王国の七人の騎士もいいです。基本私も登場人物もわかってないだろコレ、みたいなセリフややりとりで展開していくのですが、人間はわかりあえないし、でもそういうやりとりの中で救われることがあるというのがわかります。サーラと父親のシーンが好きです。
このサイトの改装をしようとしていますが特にうまくいかず難儀しています。基本的に知識がないのに1から作りたがり、そしてそんな得意でもないので。ある日このサイトが崩壊していたらその時が終末だと理解してください。
最高コンテンツ、ヒストリカルロマンスの感想です。前回との間にもだいぶ読んだのですが機を逃しました。
銀河英雄伝説からこのジャンルに戻ると慣れ親しんだ安心感があります。女性から握手を求められると「男と対等だと思っているのか……」と驚く描写があるし。この差別表現やprideが目当てではなく男女ロマンスとして読む場合、価値観の歪みを自覚しての読書をおすすめします。
『叶わぬ夢を抱いて』ローラ・ランドン
pri度:★★★★☆
あらすじ:「足の不自由で引きこもりがちな妹が失恋をしたので2週間のパーティーでその相手を忘れさせて欲しい。ただし絶対に恋愛関係になるな」。名馬の繁殖権の代わりに頼みを引き受けた放蕩者の伯爵ブレントは、訪れた屋敷で馬を疾駆させる猛烈に気が合う令嬢エリーと出会う。
恋愛禁止の契約はさほど重要ではありません。珍しいんですがブレントは皮肉を言わず、物事を率直に伝え、非常に親切です。
足の障害によるハンディキャップや世間体への負い目に対して落ち込むエリーに唯一キレるブレントもよかったし、欲望に忠実で結婚を断られても何十回も家を訪問するところはprideだと思いました。世間体を犠牲にしたから。←あ! 男の世間体のほうが女より重視されるという偏見を患っているのでそれを投げ捨てる描写にprideを感じてしまう製薬! でもそれを開示できたとき救われると思っている節があるよね。
エリー、チャンスはすべて掴み取れ。すべてが可能な女であることよ。
『伯爵の恋の手ほどき』エヴァ・リー
pri度:★★☆☆☆
あらすじ:上流階級のスキャンダル専門雑誌の出版社の社長エレノアは、記事にしがちな伯爵ダニエルから彼の放蕩記事を訂正するために夜の遊興への同行取材を申し込まれる。取材を重ねるうちに二人は仲良くなっていくが、ダニエルの狙いは従軍経験によりうちのめされて疾走した友人の人探しにあった。
ダニエルは労働者として成功したエレノアに暴言をはいたあと、君の立派さや成功を見て自分を小さく感じた。問題は受け継いだ財産や爵位を活かせてない僕なのに君の尊厳を傷つけたといって謝るのですが、なんて潔い謝罪なんだろう。ダニエルがこういう人間なので二人は普通に仲良くなります。
シリーズもので続編への目配せもあるからなのですが、恋愛、人探し、目配せ、関係のない第三者、身分差などをあっちこっちして忙しい本です。主人公二人の家庭環境があまり尾を引かず珍しい印象でした。基本女性は労働できず家にいるので家族以外の人間関係が少ないのですが、エレノアは普通に自立しているから~という理由もあったと思います。泣ける。
辛い経験があったらひとかけらのともしびを毎日1秒、1時間でも長くしていくしかない←そうだよなあ……。