2024-07-11
前回の日記
いいところはスマホから直接日記がかけるようになったことだけです。
更新多くなるとかじゃないんだ。
色々ネタバレ。
映画
■バーフバリ 伝説誕生・王の凱旋
雑CG、突拍子もないキメ顔、異常に崇拝される主人公など常に笑顔になる内容ばかりでしたが……カッタッパ!? ねえ、カッタッパって…………prideだよね〜。王家の命ゆえに息子同然の男を殺したとき、ありがた!と思いました。ありがた!
こんな、何十年も熟成させた誇りをいただいてもよろしいんですか? バーフバリの話題というと人間砲弾しか知らなかったんですが言ってよ。息子同然の男を自ら選んで殺したって。前編に出てきたカッタッパアゲ↑の武器商人とカッタッパの関係性についてずっと考えていたのですが、一切回収されませんでした。
そしてバーフバリの妻にして母親、彼女が薪を集めているといった時点でラストシーンが決定しており感動しました。若いころから指も切ってるし義母に喧嘩うるし♪ 最高じゃん♫キレている女は大好きです。キレているのは難しいから。寺院を巡れ!!!!(どうしてずっとprideの話をしている?)
バラーラデーヴァって本当にデーヴァセーナが好きだったんだ。いいことだったとはいいませんが、これだけが真実。
キンプラになれているとすべての映画が長いです。「60分でprideに頂点に連れて行ってくれるのは〜?」「ヒロー!→(←KING!)」
は?
■THE FIRST SLAM DUNK
原作未読で見た。りょーぢん!!!(涙)(涙)よく頑張った。桜木花道は何なんだ……?なんかうるさくて、でも頑張ってた。途中で出てきた不良を完全に黒髪の桜木花道だと思っていましたが、違いました。
三井どうして今こんなまともそうなんだ? 静かにしろい、の元ネタが存在することを知らなかったのですが「静かにしろい!!」って感じではなくて「静かにしろい……」って感じでびっくりしました。世代からどうしても黒バスの話をしてしまうのですが、緑間ってことでよろしいんですか? 私は笠松先輩が好きだったのでりょーちんを見てPGだ! これは先輩と同じポジションだ、とだけ気づいていました。
りょーちんはさー、よく「俺じゃなくて兄貴が……ごめん」を押し殺して御礼の手紙を書けたよね。これが書けたならそのあと人生ずっとこれだけで生きていけるかも。これを書けた人間だということ。りょーちんが事故った時の母親の心情、失っているものが既に多すぎて辛い。
■ウィンド・リバー
ずいぶん前に見たんですが、見たほうがいいですよ。あまぷらで見れます!
MMIM(Missing and Murdered Indigenous Women)の話です。
頑張ったし勇気があったと思いますが、そんな勇気は発揮されなくてもよかった。
小説
■『カサンドラを探して』リサ・クレイバス
あらすじ:双子の姉妹の結婚式で憂鬱になっていたカサンドラは大金持ちの鉄道王、家族をペテンにかけようとした男トム・セヴェリンと出会い求婚される。冷酷無慈悲のセヴェリンと結婚は可能だが恋愛はできそうになかった。
pri度:★★★☆☆(みんな頑張ったので)
すごいぜ。ネットのランキングで私の愛する「不埒な夫に焦がれて」を抑えていたのでなにを~!? の勢いで読みました。偶然にも主人公の名前はどちらもカサンドラです。
ヒストリカルロマンスの道は作者による無自覚な差別や偏見で舗装されがちですが、登場人物が真っ当すぎてprideか……? うーん、迷います。不埒〜のカサンドラは家族にないがしろにされており味方がいない印象でしたが、こっちのカサンドラは家族と仲いいですね。嘘、幼少期は悲惨です。
正直、トムセヴェリンが子供を大切にしない理由を尋ねられて、「僕がそうだったから」って言ったとき興奮しすぎて顔から火が出て書籍を焼き尽くすかと思いました。言っていいですか、みんなロマンチック・ラブが好きなのではなく人間のトラウマと誰かとの出会いでそれを乗り越えるという娯楽が好きなだけではないんですか。この関係を恋愛とする必要がありますか?
こういうことを楽しみにヒストリカルロマンスを読んでいる。人間がより弱い人間に自己を投影して傷つけること、それを認めると何より自分が傷つくこと、でも信頼できる人間に打ち明けることができること。恋愛……、恋愛ではなくてもいいがなぜか恋愛で探すと見つけやすがち。これがあるものであれば何でも構いません。教えてください。
シリーズの他の巻だと結婚する前のセヴェリンが悪魔のようで最高だった!
■マロニエ王国の七人の騎士 9巻
ついてきていますか? この漫画のスピードに。セクピスとは違う意味で置いてかれている気がする。登場人物たちがこの台詞とこの台詞の間にあと2Pはないと説明がつかない気がする。
これは金の国水の国のナランバヤルさんクッキー最後事件の時もそうですが、意味のわからないまま感動させるのがピカイチ上手い。わけもわからないのに御神様(女だったんだという私の中のものすごい偏見)とジャガー王の過去編で感動しました。でも、今更すぎる!? ジャガー王は偉大な王として眠り、大量の妻子を持ち反乱がなかったことを誇りとしているのに今更すぎない!? 今、なにか変わるのか?と思いましたが逆に神となったのにこの数百年一度も出会えなかったのか。
それとも世界変動の影響で御神様は我を忘れていたけどもうすでにこういうことは何回も会って、そのたびに二人は出会い直しているのか。(本編で一切匂わされていない適当なこと言ってるんですが、しんみりしてきました)
本筋の話、本筋の話をわかっていますか? 私以外みんなわかっている? わからないのに引っ張り続けるとしたら恋愛コンテンツの強さに感動してしまう。
・ペレグリナスははじまりの神様で、7つの国のすべての神話の元になっている人だけど、なんらかの理由でバリバラと神様を止めてマロニエ王国にやってきた。
・そしてしばらくするとあっという間に老化して死んで7つの原初の力は混ざり合いながら子供に受け継がれた(夜の長い国で信仰されている夜は、眠くないになど)。
・バリバラとペレグリナスが神様をやめた反動でヒンヤリが生まれた? 神様にならざるを得なくなった? 生贄にされた? のでヒンヤリは寒い国に基本いながらもペレグリナスの子供の一人を神様の代わりにしようと思っている。
・力を持つ子供をマロニエ王国から引き離し連れ去ることで神様にさせられる?するとヒンヤリは人間になれる?
・ヒンヤリは向こうの世界(おそらく死)におり、霊廟か暗い場所を通って移動してくる。寒い国にいるので基本冷たい。
・マロニエ王国には子供をそれぞれの国の神様にしたい派(宰相)としたくない派(国王、城代)がおり今度の外交を機にせめぎ合っている。
・宰相は非常に信仰の厚い人間。で、神様の力(7人の子供)を一国に止めておくには理不尽で不平等だと思っている。信仰の厚さゆえに人間になろうとして世界を救わなかったペレグリナスに失望した?
・実際に周りの国では気候変動や、亡霊の復活があり混乱している。
・今のところ獣使いのみが滞在先の国を選んでいる。けど神様にはなってない。
ゾーイとジャスティス⇛国に帰っても関係が続けられる? 大丈夫? でもよかった。ほっこり。
エリーと眠くないも獣使いとシロネンもコレットと腹ペコも可愛いんだけど、ヒンヤリと暑がりやが私は……。ちょっと! 宰相と博愛の精神のやりとりが始まっている?! やったー!
私は想像力がなくてわかってないけど、人にやさしくするということは何を言わないかを選んで、伝わる言葉だけを使って、第三者からみるとわからない心のつながりを強く確保することなのかもしれない。
■ゴーストハント/小野不由美
十二国記以外にも黒祠の島とか屍鬼も読んだのですが、ホワイトハート文庫といったら十二国記とこれらしいので。
魔性の子が相当怖かったのでびびっていたのですが最初の数巻でまったく人が死なず、なーんだ学校で大量虐殺が起こるのは魔性の子だけなんだ〜ハッピーと思いましたが気の所為でした。血で血を洗う殺人現場。兄弟を殺したことを自覚しないまま死ねたのが唯一の救いだったね⇐つらすぎる。
綾子が好き! 続き出てないのでびっくりしました。陰惨な怪奇を描き続けてほしいし、もう一回くらい綾子の見せ場がほしい。木なら私が植えるから……。ぼーさんと綾子はいつも大人で優しくて頼りになってよかったです。
■緑の家/バルガス・リョサ
100年の孤独を読むぞ!と思って図書館にいったら予約がいっぱいだったので代わりに読みました。すごい話だ。感動としては天冥の標に似ています。
全体的に性暴力!が蔓延している。強姦などの性犯罪/堕胎シーンもあるので辛いです。
ラリータが生き延びてくれて、最後長かったのね……と言ったところ彼女の激動の半生を感じてしんみり。みんな不安定であやふやな人間だったのでただそう生きてるだけなんだろうなあと思いました。