2025-10-19

また一年の節目が終わりました。今年は金木製のかおりを感じる前に誕生祭が訪れ、そして終わってしまいました。去年と同じく映画は上映していたのですが、時間の都合上強制鑑賞はできませんでした。
そのため、秋晴れのもとヘリコプターに搭乗しつつ速水ヒロ誕生祭2025「一等星なら超えるだけ」を終えました。


■会次第(進行の一部とかカードはこちら)
・開式の言葉
・今年のキングオブプリズム
・ケーキ開封
・誕生祭2025「一等星なら超えるだけ」によせて
・誕生祭の歌鑑賞
・速水ヒロ そのプリズムショーの軌跡
・誕生祭クイズ
・ゲーム「ドデリド」(特別仕様)
・ゲーム「ito」
・ゲーム「ワードウルフ」
・クイズ/ゲーム優勝者発表・賞品授与
・閉式の言葉

いつもなにかしらのレンタルスペースをお借りして実施するのですが、遊覧に使えるヘリポートというものはあまり都会の中心部にない(そりゃそうか)のため、ヘリポート~開催場所への移動時間が発生しました。移動時間を埋めるため参加者に33問の質問シートを用意しました。
<例>
33. 誕生祭に期待するゲーム/余興などご自由にお書きください。(実現可否を考慮にいれる必要はありません。 例:黄色い薔薇のみの薔薇園でお茶会をしたい←マジでいい!)
集まった回答:
・はちみつリンゴカレーを作って食べる
・カードゲーム系
・プリズムスタァ人生ゲーム(法月仁に借金を負わされる)
・映画館貸し切り
・みんなでバラで生け花
・プリザーブドフラワーでアレンジメントづくり
・時間厳守!帝国発射!電車パーティー
一人の力はとても弱い。参加者と一緒に何をやるか考えることで、十倍にも百倍にもすることができるんだ。そうかな?

ヘリコプターに乗ったのは初めてだったのですが、思ったよりまったく揺れず驚きました。また、普通に高所が怖いので乗っている間ずっと尻がむずむずしていました。でもこれによって参加者がヘリコプターに乗るたびに速水ヒロを思い出すようになるなら構いません。身体から精神を叩き込んでいく。「ドデリド」で「プライド!」と叫ばせることで、「ito」でprideの点数化を永遠に考えさせることで外側からprideにすることができる。そしていつか速水ヒロはつま先までプリズムショーになったのかもしれません。
途中永遠に尊君と先生がいかに萌えるかについて話しているターンがあり、私は楽しかった。誕生祭では完全に私が権力者のため、どのような話をしても許されています。
■開式の言葉
本日はお集まりいただき誠にありがとうございます。主催の田辺です。
トラブルもございましたが、開催へのご協力誠にありがとうございます。また、速水ヒロの本来の誕生日は10/10となりますが、諸般の事情により当日開催できない不義理をお許しください。早朝よりヘリコプターに乗車いただいた方もいらっしゃるので、今から開催というのもよくわからない話ではございますが、ただ今より速水ヒロ誕生祭2025「一等星なら超えるだけ」を開催いたします。速水ヒロが憧れたすべて、ジャンプしたときに削れる氷、飛び散るきらめきがいつも誰かを勇気づけて、いつも誰かを傷つけていたこと。そういうことに思いをはせて誕生をお祝いしていただければと思います。

■誕生祭2025「一等星なら超えるだけ」によせて
速水ヒロ誕生祭によせて、僭越ながら主催よりお祝いの言葉を述べさせていただきます。
まずはじめに、開催にあたりご協力いただきました皆さまに感謝申し上げます。事前アンケートへの回答、集合場所への迅速な集合および当日の開催準備へのご協力誠にありがとうございました。誕生祭が継続して開催できるのもひとえに皆様のご協力あってこそです。
さて、誕生祭は今年で7回目となりました。毎年テーマのようなものを設定しておりますが、ジャンルの活動が不活発なころは「速水ヒロの散骨」がテーマの開催となったりと、不穏な動きを見せていました。ただ、今年は速水ヒロの新規活動歴こそ我々の耳に届かなかったものの、映画の公開により我々には過去のプリズムショーの情報が濁流のように流れ込みました。存在しか知らされていなかったOver The Rainbowの1周年記念ライブ映像の解禁、そして速水ヒロが憧れた氷室聖、またかつての指導者であった法月仁のプリズムショーの映像公開です。
皆様も小学生の際に授業で教わったためご存知のことと思いますが、速水ヒロは「見ている人に明日を生きる勇気を与えるプリズムスタァになる」ことを信条としています。その信念を持つきっかけとも言えるのが彼が幼い頃に見ていた3強によるプリズムキングカップの前哨戦、法月仁が脅威の2連覇を果たした2008年頃開催のパワーホールセッションです。開催当時速水ヒロは小学生でしたが、母親と暮らしていたアパートでパンの耳をかじりながら、ガラケーのワンセグ機能によるガビガビの画質で氷室聖のショーを見ていました。氷室聖の情熱に溢れた連続ジャンプから速水ヒロは勇気をもらい、希望をもらい、そしてもらうだけでなく与えたいという感情を覚えました。その後、速水ヒロはプリズムスタァ才能を見出され法月仁の父親により法月家へと引き取られます。(余談ですが、氷室聖はパワーホールセッション後、4連続ジャンプを完成させるものの練習中の事故により競技を引退しました。)氷室聖によって芽生えたプリズムショーへのあこがれは、法月仁によって実力を伴ったショーへと完成されます。法月仁の厳密・正確さを求める完璧主義的指導により、速水ヒロは鍛錬と犠牲を覚えました。そのような経緯は随分前からわかっていましたが、速水ヒロの思い出の中だけにあった法月仁や氷室聖のショーが、生きてるうちに見られるとは私は思っていませんでした。
正直、氷室聖のプリズムショーがどんなものでも私はよかった。どんなものでも速水ヒロが感動したものならそれでよかった。氷室聖と法月仁からどのような影響を受けていても私が速水ヒロのショーで感動した事実は変わらないからです。けれど、映画館で見た時に納得しました。影をもなくすまばゆい光のような氷室聖のショーと法月仁の繊細なショーを融合させて速水ヒロは生まれたんです。それは誰のものでもない、速水ヒロのプリズムショーです。速水ヒロは氷室聖のプリズムショーを模倣したいわけでも、若い頃の法月仁そっくりのプリズムスタァになるために存在するのではありません。最高のプリズムショーをするためだけに存在する大衆に捧げられた偶像です。
法月仁と氷室聖は「異母兄弟」という関係から察せられるように複雑な家庭環境の持ち主です。けれど二人とも根っからのプリズムスタァだからこそ、ステージの上にはすでに決意を持って上がってきています。古代ローマ時代にプリズムショーはこう語られていました:汝、心に依りて滑られれば汝は王なり。肉体に依りて滑られれば汝は奴隷なり。
プリズムショーはプリズムスタァの心のきらめきです。氷室聖のマイソング「Get Wild」(後にアニメ「シティーハンター」のOPに起用されたことで有名ですね)で語られる悲壮な決意を笑顔で歌いあげてくれる。法月仁の「恋しさと切なさと心強さ」の「過ちを恐れずに進むあなた」が我々に与えた衝撃はどれほどのものでしょうか。最高のショーをすると決めたら、人生の喜びも悲しみもすべてプリズムショーに詰め込むと決めたら、人生の山も谷もプリズムジャンプ一つで決まると決めたなら、実際どうかなんて関係ない。そうするし、そう思って、スポットライトを浴びるんです。その決意が常に誰かを前向きにしてくれる。
映画を観た方には彼らのショーのすべての仕草に速水ヒロがいることが、おわかりだと思います。すみません、正直見ていなくてもわかると思います。氷室聖に憧れたからと言って速水ヒロは氷室聖ではなく、法月仁の指導を受けたからといって速水ヒロは法月仁ではありません。二人のショーのきらめきを眼球の奥に焼き付けて、2016年開催のプリズムキングカップ サンダーストームセッションで速水ヒロはセイントスプラッシュを飛びました。法月仁のスタースプラッシュでも氷室聖のライトニングスプラッシュでもなく、彼だけのジャンプです。あの時、速水ヒロはステージに立ったとき、幼いころのあこがれや呪縛から解き放たれて、ただただ最高のプリズムショーをすると決めてくれていました。競合事務所の社長となった法月仁の妨害にも負けず、マイソング「pride」の権利の差し押さえにも負けず、兄との関係性の代弁を自身にさせようとする氷室聖にも負けず、自分のために最高のプリズムショーをしました。それが何より大衆にとって喜びだとわかっていなかったとしても、魂の形が誰かの憧れと一致したとき、人間は何より美しい。
今年の誕生祭のテーマ「一等星なら超えるだけ」は速水ヒロが氷室聖、法月仁に強い影響を受けながらしかし己だけのプリズムスタァ像を創り上げたことを祝福し、感謝する言葉です。成長はすばらしく、しかし過去の人間達の功績を霞ませる。そしてそれはおそらく速水ヒロの後進から見ても同様です。誰かが、いつか、速水ヒロというまばゆい一等星、銀河を統べる王を超えるでしょう。
今年、法月仁と氷室聖のショーをはじめて見たとき私は泣きました。今の二人には絶対に同じプリズムショーができないからです。一番いい形でステージに立つためにステージに立つには、あらゆる犠牲が必要です。精神を捧げ肉体を浪費するためには、すり減らすに足る精神と肉体が必要です。悲しいかな、己の意思によってのみで決定できるものではなく、様々な事情ですでにそれが存在しない場合があります。
私も年々丸くなっておりまして、年月が人を変えるため、速水ヒロもいつかそのように変わるかもしれまないということを理解しております。だけどあの事実だけは変わらない。プリズムキングカップで速水ヒロが見せてくれた感動を私は決して忘れません。そして速水ヒロ自身も、そのような状態を一秒でも永く続けてくれるよう努力してくれるとわかっています。消え入る瞬間、氷上で音もなく溶けて氷に散らばる水滴になって。理想を体現して、夢を見せ続けて、だってそれが、誰かの勇気になるとわかってくれているから。
今年の誕生祭ではご承諾いただいた方には短いお時間ですが、ヘリコプターにご乗車いただきました。これは祝福ですが、皆さまはヘリコプターを見るたびに氷室聖のプリズムショーを思い出します。あの時でなければ得られなかったきらめき、爆発音、暴力的なまでの魅力によって墜落するヘリコプターのことを思い出して。そうしたら、決して氷室聖ではなかった速水ヒロがあれを見てどれだけの感動を覚えたかに思いを馳せてください。
人は決して永遠ではなく、すべては一瞬のうちに消える幻想です。だけど速水ヒロのプリズムショーを私の中で永遠と名づけることができる。今日ここにいる皆様で永遠の定義を変えましょう。不変ではなく「不変と信じたいもの」を「永遠」と呼び、それを速水ヒロという名で呼びましょう。愛情というには荷が重すぎる大衆のエゴを掲げ、速水ヒロの誕生日を寿ぎましょう。
お誕生日おめでとうございます。今年も一年あなたが私の星で、希望で、未来でした。何よりも自分らしく輝き続けて、一番最良の選択肢を選び続けて、できないとしても大衆を騙し続けて。嘘、勿論できたと最後には笑って。絶対アイドルでいて。来年一年もあなたの日々が、プリズムショーが楽しくあるように祈っています。今日という日を迎えられた事を嬉しく思います。
以上、簡単ですが主催からの祝辞とさせていただきます。皆さま本日はお集まりいただき誠にありがとうございました。
■閉会の言葉
時間もあっという間に過ぎました。本日は例年の誕生祭よりいささか早い集合、および途中の移動があったにもかかわらず皆さまもご協力あって無事すべての進行を終わらせることができました。ご協力ありがとうございました。
キングオブプリズムという映画は来年で10周年を迎えます。記念すべき年なので、もしかしたらまた来年映画の公開および速水ヒロの新しいプリズムショーを目にする機会があるかもしれません。それより若干恐ろしいのが私が速水ヒロに出会って10年が経過するということです。昨日出会ったばかり、昨日キングカップで優勝したばかりにも感じますが、私もいつのまにか社会人になっているためそんなことはないようです。9年間、プリズムスタァでいてくれたなら、10年目もプリズムスタァでいてくれると思います。百年後の地球で速水ヒロが生きていないのだとしたら、きらめきが失われる理由もわかるような気がします。私にとってのきらめきのすべては速水ヒロだからです。
私事ですが、健康診断結果を受け真っ当なダイエットをした結果、去年より体重が●kg落ちました。速水ヒロも私も28歳になり、加齢により健康診断の結果が気になる年齢に差し掛かって参りました。来年の誕生祭に向けて私も健康の維持管理に一層努力いたしますため、皆様におかれましても一層のご健勝をお祈りいたします。以上を持ちまして速水ヒロ誕生祭2025「一等星なら超えるだけ」を閉会といたします。