5月が終わる前に書かねばと思って。
ゆがわらで原稿合宿をしたのでレポ書いたらみんなに字が汚くて読めないと言われてウケました。清書してます。
引き続きディズニーチャンネルなので「クルエラ」見ました。おしゃれネタバレおしゃれおしゃれ! ファッションセンスがハイな女がずっと見れる、治安の悪いプラダを着た悪魔でした。
私は101匹わんちゃんのアニメを見た記憶がほとんどないので、ロジャーとアニータが元のアニメに出演していると聞いておどろきました。
それにママのネックレスを探すためにダルメシアンを全匹捌くのかと途中でドキドキしだして、さぞかし年齢制限すごかろうと思っていたがまったくそんなことはありませんでした。クルエラの家族が愛ゆえにクルエラのことを許し続けていて中々最悪な家庭になっていましたね。謝ってくれ~!
でも私リトルマーメイドの実写版には本気なので。よろしくお願いいたします。アースラ様が好きすぎてアズールアーシェングロット(他人)のためにツイステをやっていました。あとゲームのストリートにアースラ様の銅像が立っているから。ごめん、なのでアズールが昔ふくよかだったの茶化されてるの一切納得がいっていません。アースラ様の体型にいいも悪いもなく最高なので。
私はずっと高飛車な女が好き。
でも実写版リトルマーメイドみるとアースラ様が倒されるってマジかなあ……。だとしたらちょっと……つらいよね……。リトルマーメイド全般に言えることだけど。アースラ様にも裁判を受ける権利はありますけど?(ガチギレ)
関係ないけどジャミルのめちゃくちゃな人生の中でアズールと付き合ってくれんかな。二日くらいで別れて欲しい
最近買った漫画は天国大魔境全巻、artiste8巻、這い寄るな金星、コーラル 手のひらの海全巻などです。這い寄るな金星は妹のことが大好きなお姉ちゃんの話で、私はきょうだい物が好きなので読んでください。
コーラルとチキタGUGUとカルバニア物語を三角読みして本当にTONO先生は天才なんだ……と思っています(アデライトは元気なときにしか読みません)。私の幼少期にそばにこの漫画があってほしかった。37度くらいでずっと温めていたかった。
描写がさっくりシンプルなのに、話の展開がと登場人物の気持ちが本当にすんなり入ってくるんですよね。著作を読めば読むほど好きになってきて、今は全部電子なんですけどやっぱり紙で欲しいなあ~。
じゃあ、チキタGUGUとカルバニア物語の好きなシーン言います。読んだら感想をどっかに書いてください。
カルバニア物語はそれなりにギャグで明るいのでエモーショナルなのはチキタなのですが、だからといってカルバニア物語は人間が生きているのでじめっとしているところもあり……。
<チキタ★GUGUの好きなシーン>
1. バランスが最終話で「それならクリップはよかったなあ」と思うところ
2. チキタの共感で死ぬ鳥
3. 37度くらいで温めていたかった→まだわからないのか!?
4. 体をもらったラーが子供を空から落とすところ
5. かわいいチャダル 人間なんか何人でも殺して……
6. パイエが自分に会わなくなったクラフトに怒っていたこと
7. 失明した老人がサデュースと手を取り合い最悪の結末を迎えるところ
8. 夢に出てくるニッケル
9. 誰かの中に私を見つけてね
10. 人を助けると決めるオルグ
11. バランスがクリップに気安くなるとこ
12. チキタのあとを歩いているんだ
13. ニッケルに代わりに使えと言われキレるキサス
14. 怒り続けるのが難しいサデュース
15. ラーがお腹が減っていたと認めてくれるニッケル
16. ダムダムが自分の中に人食いがいると思っているところ
17. すごい温度差のあとがき
18. パイエがクラフトが生きていて嬉しがるところ
<カルバニア物語の好きなシーン>
1. 次期公爵の投票が開票される時
2. 手紙をエキューあてに出さないタキオ
3. リアンダの遺産すべて
4. コンラッドに反論するシルヴァーナ
5. 何をしたって許してるわ、プラティナ
6. ワンナイトをエンジョイするニコール
7. エキューが侍女に謝りに行くとこ
8. 出ていくチャグ
9. 王族相手が気楽なタニア
10. アナベルがエキューを好きなところ
11. 本当にハットン夫人が立派なこと
12. 人間に承認されることに慣れていないナジャル
13. アナベルが母に似ていると思うタニア
14. エキューがライアンと結婚する気がないこと
最近はずっと創作の漫画を描いています。左は速水ヒロです。iPadを導入したので電車の中などで描いているんですが、姿勢が辛いです。
裏に指をかけるリングみたいなものをつけているんですがなにかいいの方法があるのかしらん。
ていうか違国日記最終回ってマジ~!?早く単行本読みたい。
4月なのでチューリップ飾ってます。かわいいね。
「私ときどきレッサーパンダ」と「ミラベルと魔法だらけの家」みました。ネタバレ。どちらも家長である母親が人を苦しめつつ苦しんでおり泣いちゃった。
あと「プリンセスと魔法のキス」。おわかりですか? 今ディズニーチャンネルみてます。
レッサーパンダはかなりの名作なので本当に見てほしい。もっと早く見ておけばよかった。児童の二次性徴と過保護な母親との確執の話がメインだって早く言ってよ!
でも正直、主人公にこんな親友がいると正直いじめっ子の存在って些末な羽虫というか……。4:1だし。こんな仲いい友達がいると本当に満たされているしなにも心配はない。学校で心配することある? もう大丈夫でしょ。でも子供は家に帰るので結局母親と向き合わなければいけないのですが……。母親は巨大なアライグマになって私は我慢していたというシーン泣いてしまった。私は残神(残酷な神が支配する/萩尾望都)の影響でサクリファイスの連鎖に弱いから。
母親に「謝らなくていいのよ」と言わせないでも謝らなくていいのに……とは思いました。子供が親の理想になれないのは、親が現実の子供に対してなぜか理想を持っているからなので。
ドミー・シー監督のバオも気軽に見たら8分しかないのに泣いてしまった。構成がうまい。食べちゃったんだよ……。よかった、人間は実際に食べれなくて。
「ミラベルと魔法の家」はずっと「おいこのババア黙らせろよ!」(汚い言葉を使ってすみません、年齢ではなく主人公の祖母という立場への蔑称となります。)とキレていました。嘘をつくな! ふざけるな! 何の役に立たなくても宝物だと言え! 家族全員を追い詰めるな。……でも祖母がどれだけのものを背負い、この地で役に立ち、貢献し、戦争難民の中心として外部の人間に求められるよう尽くしてきた日のことを考えると言いづらい。3人の赤子を抱えたあの夜に何回夫の後を追いたいと思い、なくなった人間を思って泣いたか……。
でもその過去とミラベルは関係ないから。完。
というかミラベル本当に性格が勇猛果敢発想即実行の天才でしょ。私が二の足を踏むタイプだからかもしれませんが、私からみれば既にその性格は素晴らしい才能だと思った。家族に理解してもらえなくても(人間は理解し合えない、美しいね)
ストーリーはレッサーパンダに比べればそこまで心惹かれなかったのですが家の造詣がひたすらよくディズニーランドに魔法の家があってほしいと思いました。
プリンセスと魔法のキス。プリンセスじゃないじゃん……、でも親友と仲いいのでオッケーです♪と思いましたが途中でホタルがマジで亡くなりそれどころではありませんでした。なぜホタルが……。
レストランの夢のシーン、主人公にめちゃめちゃ料理をさせてよ!何故!?
じゃあセックス・ピストルズ11巻の話しますか。皆さん読んだことと思います。今回も10巻と同じく前半と後半の温度感が凄まじく、国政に泣いちゃった。
国政はノリオが好きなんだよ?! これはマジで間違いない。本当にこれだけは絶対に裏切らない。国政はノリオが好きで、ほしがったり、手放したがったり、洗脳してでもそばにいてほしかったり、突き放してほしがったり……。異常な権能を持つ男子高校生がいるとろくなことにならない良い例。
ブラインドで感情固定ができるのか。そういう話なら普通米国が止めないか!? でも米国は重種でももう継承権はないし人魚階層とのやり取りができないんだろうな。
こっちはノリオがぼちぼち国政を気に入っていく様子を見てたからさ……。ブラインドで他の斑類にあまり惹かれなくなったり、匂いが薄くなったりしなくても国政のことが好きだが(怒)。てか信頼をしてたで充分だろ、信頼をしてたらこれから移行する関係がいくらでもあっただろ。
ノリオがかわいそう。だけど今の状態のほうが洗脳感あるよね。訓練のときにシノブさんにコンゲンを固定されてたけど今の状態ってあれに近そうだよね(アレはブラインドではなく「凍結」か)。ついてきていますか? 今セクピスはSF漫画になっているんだ。
国政はカスだけど今現在結構な体制による被害者すぎて責められない。マキオが目的をもって産んでいるし、お館様って国光のこと? やつの精神は歴代当主に乗り移っていくのか? 国光は人魚と混ざってんの? あと僧形の偉そうな人前からいるけど誰?
てか米国の回想の中でまるで春基が米国を貶めている描写があったけど、あの時既に春基は現世の肉体を失っているのでは……。クラチラのような場所でマキオをとおして話したってこと? メテオロス。
セクピスで一番好きな人間はカレンとマキオなので9巻をずっと読み返していたのですが、11巻後半は凄まじい話が来た。犬飼くんが高校を卒業してるってことはもう春樹が左目を失って人魚に還った?ころだと思うんだけどカレンちゃんとマキオは春基より3つくらい年下なのかな。春基は高校生までは魂元を現実にとどめられていたのを知ってるけど、いつ失われたか私は知らないので。
マキオがカレンちゃんにとってライフセーバーなんだ~。知っていたけど嬉しい。マキオのそばでだけ息が楽になって、地獄で泥水で誰にも望まれずヤバい男に漬け込まれた自分の人生を許容し笑えるんだ。幸せがなにかを見せてあげられるんだ。
でも、カレンちゃんの島はあの頃マキオと犬飼君がいたけど、マキオの島にはカレンちゃんと愛美しかいないのかもな……と思ってえ……。だって犬飼君って春基が好きだし、春基とマキオへの態度が違うし今現在春基が入ったマキオに仕えているし。春基の器だからマキオの側で忠犬ハチ公よろしく生きてそう。マキオをマジで愛してるのはカレンと愛美だけなのでは……。カガシ父は近づかないでくれ。
というかカガシ父が接近禁止なのってマキオか。春基じゃないのか。
そんな愛美は今体制側に取り込まれ犠牲になろうとしていますが……。パパがいたら絶対止めてくれそうなのに。あーでもマキオも春樹が好きだからな! 本当はマキオも犬飼もカガシも自分の島には春樹と自分しかいなくて、春樹の島には万物がいるのかもな!やめて!カレンちゃんとマキオで暗い妄想しないで!!!(希望なのに)
犬飼君が見たのはヒンジスコアが最高一致のノリオと愛美なのかな。でもセクピスはヒンジスコアじゃなくても国政とノリオが付き合う話だと思っているので……ヒンジスコアに従うって人魚社会の断りに足つっこむってことでしょ。嫌だー!(デカ声)
愛美は9巻の扉絵で既に腕がメテオデータにアクセスしてるよね。前巻までのカガシと金森がやっていたことがやっとわかった。二人が通じ合った瞬間ヒンジスコアが虹を越えメテオデータにアクセスができたのか? 石棺を形而上の存在に奉納することで形而上の存在の安定(斑目家が絶対的に利益を享受するヒエラルキーの存続)が決定される。春基は父親に挑み、失敗し安定をさせるために自らを現世から解放し墓石(=人魚世界)に入ることを選んだってこと? 何もわからない。でもカレンちゃんとマキオが幸せを見つけられるって保証してくれ。
・中学生春基、父親に挑み敗北
※(挑んだか知らないけど犬飼父が「一度親の事やり損ねてるから」って言ってるから、マキオと春基は同一と考えている)
※この後ずっと鶴乙の左目とリンクしてるような描写がある
・カガシ父と関係を持つ
・高校生春基、いずれかのタイミングで消失
・カガシ父なにかをしてマキオと接近禁止(高校生時点で春基には接近禁止じゃないって鶴乙が言ってたから)
・カレンどこかで国光の愛人になる
・マキオ高校生。母親に虐待されカレンと会う(春基といるころのマキオって自我が無くて幼そうで人魚っぽいから……)
・カレン出産、志信がマキオによって固定される。マキオは実家を絶縁?放逐?
(※駆け落ちって言われてるけどこの頃恋愛関係になさそう)
・カレン卒業or中退。犬飼君とマキオと同居
・マキオ、子供を作りにイギリスに行く
・マキオ、帰国して米国・国政出産。カレンちゃんと同居?
う~ん……? 正直何もわかりませんが、今後私はカッコつけたいときに唐突にヒンジスコア、「メテオデータにアクセスできる」などと言いますのでよろしくお願いいたします。
チャゼル監督(ラ・ラ・ランドとかセッションの人)の映画「バビロン」見ました。3時間あるとは知らずに鑑賞し膀胱の山並を乗り越えました。トイレで席を立つ人に寛容になる映画だったと思います。加減を知らないのか?
私は映像美と音楽と関係の終わり具合とpride要素(何度でも飛び込むから、she would do it again)のためにラ・ラ・ランドが大好きなんですが、今回も同様の要素を感じいいね~萌!(率直)と思うと同時に、その要素が激化するにつれて他の側面が出てきており多少ひきました。機会があれば音楽がいいので映画館で、トイレを済ませてみてください。ネタバレ。
「シンギンインザレイン(雨に唄えば)」のパロディに近いのでミュージカルでも映画でもなんでもそっちを見てから見た方が面白いと思います。同作も今作も無声映画から有声映画(トーキー映画というらしい)への切り替わりの時代のお話で、映画監督になりたいメキシコ人のManuel(マニー)と、映画女優になりたいアメリカ人のネリーと、無声映画の人気俳優のアメリカ人と、トランペットがべらぼうに上手いアメリカ人(最初から最後までずっと上手い)の4人の話です。
ラ・ラ・ランドには感じない最悪の手癖としては人間の堕落を娯楽にしすぎていること、女の人格が薄いことです。
私はシンギンインザレインのミュージカル版を見て人間が描くリナへの邪悪な偏見(金髪白人美人は頭が軽い)に打ちのめされ途中でイライラしてきた人間なのですが、チャゼル監督は特に何も感じなかったようです。
リナと同じ立ち位置のネリーには多少の深みを出すためにダメな父親と廃人の母親を出演させ、それでも彼らを愛せずにはいられない描写がありましたが、どうしてシンギンインザレインを踏まえてマニーほどの人間の深みを彼女を通して描き出さないんだろう~。
シンギンインザレインのリナはただの蓮っぱ馬鹿女(は?)として描かれてましたが現実(作中)のネリーは人間としての深みがあったと思わせてくれよ。大量のゲロをはかせるだけじゃなくて。雨に唄えばから何年たってると思ってるわけ?
ラ・ラ・ランドはたまたま女性に夢があっただけで、監督としてときめくのは「彼女と愛しあっていたけど実らない恋→今なお蘇る時代の輝き・美しき思い出・永遠(これってヒロとコウジの話してる?)」なんだろうなあと思いました。私もそれは好きですが、それが一方だけの感情だと疲れますね。いや、あのとき愛のすべてだった彼女は映画で永遠になった。嬉しいね。
トランペッターの人は本当にトランペットが上手いので、映画撮影時にはスポットライトをあてられる輝ける位置にいるんですよね。彼は黒人なのですが照らされていると脇にいる他の黒人演奏者に比べて肌が白くみえるわけです(白黒映画です)。大衆が求めているのはトランペットではなく黒人トランペット(人種のコンテンツ化)なので、これはよくないと思ったマニーに黒色顔料を塗るようになだめすかされ脅され(監督のマニーは一切謝らない。本当に許さないお前を)、彼が顔に顔料を塗って演奏をするところで屈辱と怒りと悲しみでハチャメチャに泣きました。これがこの映画の一番泣けるところです。
どうしてどんな人種に見えようと、トランペッターはただの上手いトランペッターではいられないのか。純粋に演奏能力だけではなく、生まれつきの変えられない属性込みでしか判断されないのか。マニー、オメーもチコチコ(メキシコ人の蔑称)言われてたくせに。マヌエルはどうした! 屈辱~! これあるある描写なんですか? ないないにしてくれ。
音楽はよかったです。というか三時間あって寝なかったので面白いということじゃない?
「生まれ育ちの言語を話す自分」と「世間に好かれるための言語を話す自分」というのがおそらく映画のテーマの一つなんですが、思い返すとマヌエルの愛の言葉の一つ一つに泣けるかも。
マヌエルは最初カチコチのスペイン語訛の英語を話すのに、成功して身なりがよくなるにつれて「マニー」になり日常会話では訛がなくなるんですよね。そして、差別(アメリカ社会が求めるもの)を内面化し人に顔料を塗らせる。ネリーにはスペイン語でしか愛を伝えないし、トランペッターにはスペイン語でしかお礼を言わない。ネリーと別れた最後のシーンではマヌエルはメキシコ人と結婚し、もうスペイン語しか話さなくなる。映画とアメリカンドリーム(ラ・ラ・ランド)から解放されてマヌエルに戻っている。夢と愛をすべて英語に置いてきて自由になれたね。泣ける。
te amo. 君を毎日幸せにしてあげる。
ミスフェイはそれなりにステレオタイプのオリエンタリズムの女性でしたが、彼女はめちゃくちゃいい人だったので私は好きです。ネリーと幸せになってくれればよかったのに。マニーここでもお前を許さないからな。でも差別される側だった人間が、差別する側に認められるようになるために他の弱者を虐げたとてマヌエルだけを責められますか? こんなの構造の問題じゃん。
あと私はあんまり人気俳優に興味がなかったので、拳銃自殺したとき「prideだな……」と思い終わりました。速水ヒロ?(速水ヒロはステージの上で咲く氷のバラ、いずれ照明の熱さで溶ける瞬間も美しい)
吹替版はたぶんないと思うんですがぜひぜひ字幕でみてください。いや、普通に元音声で見る能力があるならそれが一番だろうな……。
じゃあロマンス小説の感想を話しますね。これが見たくて読んでる人もいるらしいです。二回目です。
『瞳をとじれば』エロイザ・ジェームズ
pri度:★★★☆☆
あらすじ:競馬狂いの父親が残した4姉妹の持参金は良き血統の名馬。長女テスは妹たちの良縁ために馬目当ての伯爵と結婚することを決めるが、結婚式当日に彼は失踪した。「友人が逃げたお詫びに僕が君と結婚する」と名乗り出たのは皮肉屋で隙あらばセクハラをしてくる金持ちルーシャス(競馬に興味がない)だった。
妹のために伯爵と結婚すると決めた主人公が一人不安で部屋で泣いてしまうが、結婚式当日毅然とした態度で挑んでいくのはprideでした。主人公とルーシャスの恋愛というよりもっと大変なことが起こりまくってびっくりです。妹は駆け落ち結婚するし、いきなり姉にキレるし夫は落馬するし。競馬にのめり込み人への気遣いを忘れた人間と共同生活をするのはむずかしそう。
ルーシャスの思考回路がまったくわからず後半はよくわかりませんでした。テスが「ルーシャスは母親と仲直りすべき!」と思い緊急面接をもくろむも、実際にあったらびっくりするくらい失礼な母親だったので普通にあきらめるのですが……、ルーシャスに謝ったのか……? ルーシャスは自分の投資の才能によりものすごくお金持ちなのに自分のことを本当にくだらない人間だと親のせいで思っていて、買った邸に自分の家族の肖像を飾れず他人の家族の肖像を飾っているのだが、そういう人間の弱い部分を土足で踏み荒らしたなら、謝ってくれ。でもテスは母親の遺品を父親に競馬のために売りに出されました。
『レディ・スターライト』アマンダ・クイック
pri度:★★★★☆
あらすじ:愛する叔母が過去の罪で脅迫されているのを知ったイフィジナイア・ブライトは、殺された哀れな伯爵の愛人を名乗り社交界に忍び込む。普通に生きていた伯爵マーカスは友人が同じ犯人に脅されたことをきっかけに、彼女と二人で脅迫犯を探し始める。
夜の神殿のシーン、ウィットに富み過ぎ、このためだけに伏線を張り過ぎ。
主人公は経済的に独立した人間なので、マーカスに「責任をとるために結婚しよう」と言われても「私は私のことを愛していない人間とは結婚しない」と毅然と言い返せる。それって、最高じゃん……(今まではあまりにも経済的に不平等だったかも?!?!?!?!)。マーカスがいい人間で好感を持ちました。友人の名誉のために一緒に死体を川に捨てられる、+100prideポイント! 彼は友人の夫に浮気糞男と罵られても最後まで自分から言わなかった。それがどれだけすごいことかわかりますか? そしてマーカスはなんと(!)イフィジニアの意見を取り入れ、考えを変えて弟に謝ることすらできる(このジャンルの小説読むの止めたほうがいいよ)。
友人の名誉のために貴族でも付き合いを断り罵倒できる、+200prideポイント!! イフィジニア、優勝だよ。
こんなに頻繁に書いたら、日記になっちゃうよ。
来日したブラッド・メルドーのコンサートに行ったんですよね。数年前にも行ったんですけど、最高~! ピアノってメルドーのために作られたおもちゃか!?
詳しいことは何にもわからないんですけどオーケストラが一曲弾くと、それを無言でピアノの前に座って聞いていたメルドーが即興で演奏してました(ジャズピアニストでもあります。コンサートのジャンルが何だったのか私にはわかりません)。生き物みたいな音を出すんですよね、生きているもので作られてなさそうな楽器なのに。肌がピリピリして最高になっちゃった。メルドー作曲のオーケストラとピアノの長い曲もあって面白い音楽体験でした。私は音楽感受性が低い(育ててこなかった)ので音楽はそれなりに好きなのにそれに感動する機会があまりないんですがブラッド・メルドーは私に喜びをもたらしてくれる。いつかまた来日はあるかしらん、歳だからな。暇があれば、ちょっと検索して音楽を聴いてみてください。
コウジの曲を感じた時にヒロが感じたのと類似の感覚を知れたようで嬉しいです。あの時夢想した自分のステージ。絶対にヒロがコウジの歌を最初に聞いたとき、想像したのは二人のステージじゃなくて自分のステージだと思う。それがprideで欲望だから。
でもそのあと仲良くなって二人のステージを夢見たのは嘘じゃないよ、コウジ。わかるだろ。わかったよ。
ヒロの考えも過去も内心も、他人だから何にもわかんないけど、ヒロを疑うことをコウジは止めたんだよ。それが愛で、オバレで、未来じゃんか。泣いちゃった。
長い事日記を書いていなくて、だからこれは全然日記ではないんですけど。毎日健康に楽しくて生きているので書こうと思います。嘘、普通にコロナにかかってました。厳密にはコロナに罹っていた(今「かか」って打ったら予測変換に「哥哥」って出てきてウケました)とはいえなくて、抗原検査2回とPCR検査1回を行いましたがすべて陰性かつ味覚障害があり熱が出ました。こういう人間がたくさんいるんだろうなと思いますが、苦しむのはなるべく少ない人間がいいなと思います。私はここ数年熱を出したことはないので久しぶりに「喉が痛い」という現実を味わい悲しくなりました。
無料公開していたので「ハイパーインフレーション」を読んだ。1話から最新話まですべて面白い! 差別的な表現が細やかで最悪だし感動しました。グレシャムさんとフラペコのこと全部わかりました、私。グレシャムさんにとって人間は貨幣換算できる価値しか必要ないけど、フラペコの貨幣価値はもう留まることをしらないから金への執念(pride)を生かしたまま最高になれる。
ゴールデンカムイとギャグのノリが似ているのですがより倫理観が強く、どちらかというとネウロ・暗殺教室の流れを感じました。話をコンパクトにまとめるところなどが特に。
というか、「逃げ上手の若君」も面白いですよね。どちらも延々と少年を主人公にしているが若君の方が少年に性的な目線があからさまではないですね。すみません、あと本当にどうでもいいんですが最強の生殖能力を持つダウーが自慰行為を知らないということはある??? 能力と欲望の方向は違うってこと?
「青野くんに触りたいから死にたい」の最新刊、読んだ? 夫という生きがいを失いワンオペ育児に翻弄され限界を迎え抵抗や意思を失い弱い方弱い方に悪意を受け流し続ける青野瞳。夫を事故で失いワンオペ育児を行いトップアイドルのマネージャーになり青山に住み続ける神浜奈津子。母のためにいい子供で居続け自殺した青野くん。母親のために料理を作り音楽を失い続けるが抵抗する力を与えられきちんと生かした神浜コウジ。どうすればいいんですか? 瞳/奈津子/青野くん/ミハコー、この袋小路を。どうして私は奈津子と瞳を比較しているのか? 実の子供以外の誰かが瞳を責められるかよ? 瞳があんなに頑張って、限界を迎えて、福祉や扶助につながれなかったのは瞳が悪かったのかよ。もう次の話をどんな気持ちで読めばいいの? 同級生の女はお前の母親には絶対ならない!助けて!
最近の趣味はヒストリカルロマンスを読み漁ることです。prideを漁るためなろうのヒストリカル恋愛小説を読むのが趣味だということは常々話していますが、一度出版社の邦訳ヒストリカルロマンス(大抵イギリスの話をアメリカの女性が書いている)に手を出すとなろうに中々戻れなくなりました。何故なら文章の質が違うから……。ただ、本当にざんねんなのはpride小説は普通になろう小説の方が多い事です。
この趣味を受けてエミリー・ブロンテの「嵐が丘」を久しぶりに読んだんですが最高で泣いちゃった。ヒースクリフ、あんたが最高だよ。私は人間をさんざんに振り回す性格の破綻した女が大好きなので、キャシーのことが大好きで大好きで……、ヒースクリフがどうして彼女を憎み愛したのかすべてわかっています(こえ~)。
ということで最近読んだ小説のランキングをネタバレ発表していきます。一々記録を残していないので印象に残ったものだけ。私がヒストリカルロマンスに求めているのは1にpride、2にpride、3にprideです。よろしくお願いいたします。
※ちなみにヒストリカルロマンスは邦訳される際、タイトルが似たり寄ったりになります。
あとごめんなさい、全部ヘテロ恋愛だし、女性は結婚しなければ社会的地位も価値もない。ズボンを履くのは体の線が出るので破廉恥(生きていると人間の形が出るので破廉恥ではないですか?)が前提のストーリーになります。
『謎伯爵は花嫁を求める』 ジーナ・コンクル
pri度:★☆☆☆☆
あらすじ:義父と義弟の借金のかたに世捨て人伯爵と結婚させられたリディア。彼女には画家になり絵を売るという夢があり、伯爵エドワードには冒険旅行に行き植物研究をしたいという夢があった。兄と父が死んだため家督を継ぎ研究にいそしめないエドワードは適当な女を妊娠させて跡継ぎを確保してから自分は旅行に行くという(人間をないがしろにするという観点から)物凄い計画を立てていた。生活をしていく内にエドワードと親しくなり研究をやめて欲しいと思うが、自分自身に画家になる夢を諦めさせることはできないと思うリディアであった。
友人に「研究旅行に行ったって死んだ兄は帰って来ないぜ」的なことを言われてヒーローがちょっと弱気になっており困りました。貫けよ、抱いたprideをさ。研究のためならどんな女性の人生も蹂躙し結婚し跡継ぎを生む装置だと思うことにしたんだろ。エドワードの母親がよかったです。
『偽りの婚約者に口づけを』エマ・ホリー
pri度:★★☆☆☆
あらすじ:大切な弟の同性愛スキャンダルに耐えられなくなった伯爵エドワード(※前の本と被ってるのは偶然)は、叔母と結託し世間知らずで同性愛の意味もわからない女を見つけ弟と結婚させようと企む。ちょうどよく教区牧師の父を亡くし夫を探しにロンドンに来たフローレンスはエドワードに目を付けられ、親族ぐるみの嘘に巻き込まれていく。
偽装結婚ものの兄(弟)が……というやつ。フローレンスは弟さんと婚約までいきますが兄と結婚する話です。この話が面白いのは最初ヒロインが採寸しているところを覗き穴から見たヒーローが興奮しているところを他人に見られ、「プライバシーの侵害だ」と思うところ。人のプライバシーを侵害しているのはお前だろ。
この兄弟の父親が若い頃本当に好きだった人と結婚できなくて家のために他の人間と結婚しており捨てられた人は当然恨んでいるんですね。父親はその人ともう会えないけれど毎年自宅の別荘でその人にあてて「出せない愛の手紙を書いていた」という事実が発覚し、それは愛の証拠だとエドワードは主張していたのですがちょっとわかりませんでした。普通に出せない手紙を書いた証拠であって愛情の証拠ではないのでは?
兄が家名や世間体を守るため、何より弟に指をさされるような(!)人生を歩んで欲しくないから同性愛を「治す」様必死に説得するところが弟を犠牲にしても望みを果たそうとしているという点でprideだと思いました。弟は彼氏とフランスに行って幸せになります。
『不埒な夫に焦がれて』ミーア・ヴィンシー
pri度:★★★★☆
あらすじ:今は亡き父親の願いで2年前に結婚し、以来ほとんど連絡を取り合っていないカッサンドラとジョシュア。精神の弱くなった母親と反抗的な妹に挟まれ必死に家庭を守ってきたカッサンドラは妹の結婚相手を探すためロンドンへ、ジョシュアと再会する。カッサンドラの元婚約者はジョシュアを不貞行為で訴えるのだった。
本当に最高、愛、人間。カッサンドラも精神・健康・経済すべてバラバラなんですけど、ジョシュアもメタメタなんですよ。カッサンドラは物凄い重い秘密を家族にも誰にも言わず一人で抱え続け、その代償の様に家族に罵倒され続けているし。一応戸籍上結婚相手であるジョシュアは成功した実業家で大勢の秘書が周りにいるのに、彼女を助けるほどの精神的余裕は一切ない。そこそこ珍しいんですがジョシュアは再婚者なんですよね。元の妻がいて、子供もいる。そして二人ともと死別しているせいで新しい関係すべてを怖がっている。
お互いに凄い煽り口喧嘩をしながらジョシュアとカッサンドラは仲良くなるんですが、最後カッサンドラはジョシュアに「私達は弱さを認めなければいけない。あなたが嫌う『女らしさ』を以て自分たちは弱く、しかしそれを乗り越えて明日を生きて行かなければいけないことを認めなければいけない」様なことを言うんですよね。感動で泣いちゃった。なかなかロマンス小説って二人がマブダチになる話がないんですよね。二人が友人になると正直もうどこに転んでもいい。お互いに別の相手と結婚したって、結婚せずに愛人関係になってもいい。だって友達だから。
ジョシュアが元の妻が亡くなった後、どうしようもなく寂しくなった夜に妻にあてて書いた手紙を盗んだ奴を絶対に許せねえ。必ずしも行為によって愛情は証明されませんが、愛情は行為によってのみ証明されるから。